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第32回 服飾史研究会の報告

研究会活動
04 /18 2024
2024年4月16日(火)
文化学園服飾博物館の「 “オモシロイフク” 大図鑑 」展を見学しました。
( 参加者 5人 )17134281050.jpeg           
                              
(感想)
・極端に袖の長い中東の衣服を変わった形だと思い見ていると、日本の振袖の展示もあり。振袖の長い袖は実用性は無く装飾目的で、日本人としては見慣れた物でも、外国人からは奇異に見えるかもしれない。
実はどちらも同じことで、その視点がまたおもしろく感じられた。
・極端に丈の長いパンツは、砂漠の砂や虫、蛇などから身を守る物。寒暖差のある地域では、大きなパンツで対応するなど、珍しい形に意味がある衣服というのを知った。
・アフリカや中近東の服の展示は、初めて目にする形のものが多く、「オモシロイフク」のおもしろさを堪能した。
・約30カ国の驚きの衣服ばかりで、私たちの固定観念を越えた世界の歴史を巡る旅のような、興味深い展覧会だった。
                           
会期~2024年6月22日(土)

   < 講演会の報告 > 細川幸一教授    エシカル消費・エシカルファッションを考える

衣の会の活動報告
04 /11 2024
                        
 3月23日(土)に851教室にて、家庭科教育研究会との共催で細川教授の講演会をハイブリッド形式で開催しました。家庭科教育研究会代表が司会を行い、衣の会会長から細川教授のご経歴の紹介がありました。会場やオンライン、茶話会の場で多くの質問が出され、盛況な講演会となりました。会場参加者35名、オンラインでの参加者は24名でした。(写真1)
                              
 今注目のエシカル消費とは、倫理的消費とも言われ、他者への共感、配慮ある消費行動から始まるとのことです。これは、環境保全・人権の尊重・動物の命の尊厳への配慮・社会貢献へと繋がり、国連が挙げたSDGsの12番目の目標「つくる責任 つかう責任」にもっとも関連しています。社会的貢献についてはまだ理論的な位置づけができておらず、「誰ひとり取り残さない」分業社会の実現にその意義があり、男女・年齢・地域等の格差を是正し、地域の自立に貢献し、社会的弱者に配慮する消費行動がエシカル消費に繋がるとのことです。
 エシカルファッションは、一般的には衣服の生産過程における、環境・人権・動物への配慮等ですが、衣服が作られてから姿を消すまでのサイクル全体に関わり、購入・使用・保管・再利用・廃棄などの過程においてもエシカルな配慮が求められています。
しかし、エシカル消費の実践は難しいのも事実で、要因の一つにその商品の価格と消費者の購買力とのギャップがあり、価値が分かっていても高価なために手軽に購入するのを困難にしているとのことです。
                             
 会場では、生産の取り組みの具体例として、FOOD TEXTILE(写真2)、岡山デニム、岡田織機のフェイクファー(写真3)のサンプルが紹介され、触れた参加者からは歓声が上がるなど、貴重な機会をいただきました。
                          
 気候変動・生物多様性の喪失・人工物質の増大などは、生産過程だけの問題ではなく、消費者一人一人の行動も大きく影響しています。エシカルな社会の実現に向けては、「できることをできる人から行動に移す」ことが大切ではないかとのことでした。教育の現場に携わる私たちは、「ファッションを楽しむことが他者を不幸にしてはならない」との先生の言葉を心に留め、これは、未来に向けての「服育」の課題であると思いました。
                             
 最後に、司会者から先生のご著書を紹介させていただきました。(写真4)
                                 
 講演会後の茶話会の席で、消費者教育が話題になり、NHKのネットリテラシーに関するアニメ番組「ネズリテ」の紹介がありました。ネズミ一家がネットトラブルに巻き込まれる内容で、春風亭一之輔師匠が声の出演をしています。下記リンク先の最下部に「ネズリテ」の動画があり、#3は先生の監修になります。高校生などの教材として推奨いただきました。                                                                    
                                               
 また、良質なフェイクファーを供給する“岡田織機”に関する記事、自然に任せた山地酪農を実践する“なかほら牧場”に関する記事もご紹介いただきました。
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(写真1)   (写真2)       (写真3)     (写真4)                                     
 
                         [企画 担当者 記]

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日本女子大学 家政学部 被服学科
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