服飾史研究会から、「お薦めの展覧会」をご紹介します。(研究会でも、各自訪れる予定です。)
『絵画のドレス|ドレスの絵画』展
東京富士美術館(八王子駅からバス) 5月9日まで
(ランチが出来るカフェ併設)
神戸ファッション美術館 浜田久仁雄氏による最後の企画展となり、最も力を入れられた素晴らしい展覧会だそうです。
【浜田氏による特徴解説】
ドレスを採寸して、マネキンをそれに合わせて制作し、動作によって可動する部分を改造できるようにしている。
顔の表情が豊かになるようにメークをし、髪型も当時のスタイルを再現。
絵画と共に、その時代を生きた人々の生きざまを表現できる衣装の展示となったことが本展覧会の意味である。
絵画のドレス:
東京富士美術館のコレクションの絵画や彫刻、神戸ファッション美術館の扇や写真などドレスや衣装が描かれた90点以上の絵画作品。
ドレスの絵画:
美術館が用意したキャンバスに神戸ファッション美術館が当時のドレス(衣装)を中心に全部本物(靴や帽子、装身具100点以上)だけを使って描いた13点の立体絵画。当時の化粧、髪形も再現している。題材は小説や映画、絵画をモティーフにしている。
動く絵画(12点):
神戸ファッション美術館作の短編映画(全てヴェルサイユ宮殿などの現地ロケ)で、当時のコルセットなどを着て、歩く、走る、座るなどを見ることができる。巨大モニター5台で映写
3種の絵画は別々のものでなく、見事に補完し合い、違った魅力を有する絵画になっている。
(東京富士美術館) https://www.fujibi.or.jp/
(神戸ファッション美術館) https://www.fashionmuseum.or.jp/